脈診で何が分かるの? 再び、脈が沈むとはなんですか??

脈が沈むとは、どういうことかなのですが、氣という眼には見えない、なんだかよくわからないとされる言葉を使わずに、具体例を挙げて説明を試みています。

脈管はそこにあるはずなのに、そもそも、一体、浮くとか沈むとかどういうことよ?

まずこのことを説明すべきだったかもしれません。否、最初から具体例としては説明していたのですが、
血管の内壁も筋肉でできておりまして、自律神経支配なのです。なので、体の内側の変化や、外界環境の変化に対応するため、
心身全体の恒常性(日々安定して生きてゆくためのメンテナンスを刻々と行っている)維持の為に、一生懸命がんばってはるのです。
暑けりゃ、体内の熱を汗として熱を放散させるように、汗をかき易く、体表へ水分を排出させる為、幹線道路たる動脈管は拡張するし、
反対に外界が寒ければ、体内の熱を奪われまいとして、脈管を引き締めて縮こまると皮膚表面から深く引っ込んで沈んだようになる。

こういう生理反応、病理反応を脈管の変化で判断してゆきます。

脈が沈む(引っ込む)こと、これは、大きく2つ3つ意味がありまして、極々大雑把に言いますと、
体内の熱を逃さないためと、何か、体の奥、内臓(筋骨や血なども含む)に対応しなければならない状態があります。

たとえば、一番分かりやすい例では、暑いときに、エアコンガンガン効いた部屋で、冷たいものを飲みすぎて胃腸などを冷やし過ぎたり、
身体を浮腫ませるような水気が体中深くに溜まりすぎて、
これ以上内臓を冷やさない(血液は体温の調整にも関係があります、本当は氣のエネルギーも一緒に流れていますが)ために
身体は内側の循環重視の体制を選びます。

それから、もの凄く疲れた人、長患いで体力を消耗した人など、心臓をバクバク旺盛に打たせて体力を余計に消耗させたくないはずです。
それでは、もうっちょと地味に行きまひょ! マイペースやでと、全身の血液循環量も旺盛にはせず、体力に応じるはずです。
そうすると皮膚を押しやるぐらいの旺盛な脈拍動にはならず、奥へ引っ込んで地味を決め込みます。あし

専門的にはもっともっと何故にそのような?の意味を考えながら診てゆきますが、だいたいこのような心身の対応変化がわかるのです。

また風邪引きの脈なども、引き始めの初めは、入ってきたウイルスに対抗するため、抹消循環のほうへシフトしてきます。つまり脈が浮いて膨らみ始めますが、
まだ強くはありません。もうちょうとウィルスが増えてきて、奥へ入ろうとしてきたら、リンパ、白血球を多く進入地帯へ供給し、
また体内の熱を上げて、白血球を活性かさせる生体内酵素の働きを旺盛にします。そうするためには全身の循環量を出来るだけ増やし、
心臓の拍出量も旺盛になるため、まるで拍動を洪水か、波頭のように去来を感じるようになります。
また、そこで中途半端に薬で熱を下げたりしてしまうと、更にウィルスを体の奥側へ引き込んでしまいますが、表面に近いところにはもういないので、
熱を発散させる必要もないし、内攻させてしまったウィルスのお相手せなあかんとなって脈が沈んでしまいます。

無茶苦茶大雑把なイメージでした。

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