脈診で何が分かるの? 脈が沈むとはなんですか??

前回、脈が”浮く”ということを、”中途半端”(そもそも東西医学が違う文化で成り立っているので難しい)ながら、身体の”熱”と元気の有無をキイに説明させていただきました。

しかしまた、熱の有無の観点からいいますと、必ず脈が浮いていなくても、脈管が太く大きく感じられなくても、身体のどこかに熱がある場合もあります。
さらに脈が、皮膚表面では脈管が触れず、あるいは、寒いときなど押し下げていって初めて脈管が分かるぐらいに”脈管が奥へ引っ込んで”いても、
例えば、身中に炎症などの熱があったり、体中の熱が篭っていたりする場合があります。

それは、何らかの理由で、身中の熱が発散されない場合で、最初は、炎症等なくても、血流が悪くて、各部の抹消の血管や組織に血の滞り、リンパや組織液の滞り、
あるいは、腫瘍などが長期化すると、熱を帯びてきます。なんらかの理由というのは、患部や身中の奥側よりも、外側に近い方や体表が冷えている場合などがあります。

我々、氣を認める立場では、氣や、血、水(リンパ、組織液など)が流れず停滞していると、やがて熱化してくると考えます。 これは、あたかも小学生のとき理科の実験で、
電気のオームの抵抗値が上がると電流がながれにくくなって、発熱してくるようなイメージに似ているかもしれません。
やはり、中国医学、漢方医学の根底には、東洋思想的な「流水は清らか」のような不文律のようなものがあり、氣でも、血でも水でも、動かなければ調和しにくくなり、
そして健康が維持しにくくなる。

しかし、これは西洋医学でも、傷や怪我でうまく新陳代謝の出来ないような悪くなった組織は、放っておくと身体によくない影響が出るので、
身体がわざと炎症などを起して、それらを強制排除しますよね。

また肉体でなくても、精神心理の面でも、後ろへ押し込めてきた本音は、やがて心理的なエネルギーは積もり積もって、終いには普段装っている仮面を破って”爆発”しますよね。
「・・・やってもた~~」って・・

こういう時の脈状(その時々の脈の形で、そこから生理的、病理的な状態を判断します)は、最初は熱もなく、脈が浮いていない人でも、爆発しているときには・・・・・お察しの通りですよね。
心臓だって、バクバク早鐘のごとくうっていますから・・。

今回は脈が沈むということを”熱”の観点で、むしろ例外から書いてしまいましたが、次回、沈むということの本来の基本的な意味を、またまたまことに”中途半端(笑)”ながら説明させてください。
未熟な説明ですが、しかしそれでも、中国医学の脈診が、全く荒唐無稽に出鱈目では”なさそう”だということを何となくでも思っていただけると幸いです。

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