鍼灸治療は、風邪引きにも効果があります。全身の血流の循環調整だけでなく、 自律神経の乱れや内分泌ホルモン系を調え、全身のバランスの歪を調整します。 投稿日 2014年4月4日

鍼灸治療は、全身の体力や機能が向上し、代謝機能や免疫能力も向上させます。それは、正氣を補い、強めるからです。目には見えず、今のところ客観的に検査器具などで感知の仕様がないので、現代医学では、正氣という漢方医学の最重要レベルのテクニカルタームは存在しません。しかし、私たちは、全身に目には見えない氣の流れがあるからこそ、身体の諸器官が協調して様々な代謝活動を行って生きてゆくことができます。また身体の調子が悪いということは、身体の諸器官の協調が上手くいっておらず、正しい氣の力自体が弱ったり、気の巡り方が弱くなって、自己治癒能力を低下させます。
鍼灸治療は、風邪引きの熱、咳や喉の枯れ痛み、あるいは鼻水、鼻づまりなど鼻の症状などの風邪・感冒の諸症状を改善し、風邪引きそのものも、正氣(生命力)を強め、自己治癒能力を回復させることから、治ってゆくのを早くします。
これらの症状に対して、安易に薬を飲んで、熱を下げたり、鼻水を止めたりすると、症状は確かに軽くなりますが、かえって、風邪のヴィールスを追い出すところか、体内へ内攻させてしまい、だらだらうじうじと症状を低空飛行で長引かせてしまうか、完治しないまま、次の風邪のシーズンを迎えてしまうようなことになりかねないです。

巷によく、「わたしは風邪を引いても、ちょっとした喉鼻の症状だけで、熱があまり上がらないんですよ」というのを耳にすることがありますが、ちょうどこの状態であり、風邪に強い体質なのではなく、すでに風邪を内側へ引き込んでしまっているのです。
ですから、鍼灸治療では、症状を改善させる施術処方とともに、体の寒熱のアンバランスを是正し、正気の力つまり、生命力を強化し、自己治癒能力(自然治癒能力)を増強し、体中の免疫能が上がることによって、風邪、感冒そのものが自然に消滅してゆきます(患者様の声をお読みください)。
この考え方は、風邪のみにあらず、癌の治療(白血球を増強、活性化)に至るまで病全体に通じて言える事であります。
要は、何らかの内的外的要因によって、崩された氣血循環のアンバランスを是正し、体中の諸器官の機能を賦活再生し、免疫力を含む生命力を増強するだけであります。また、生命力を強めるという意味は、体中の”正氣”の力を強めることであり、不足している人の正氣を強めるには、氣を補うことが真っ先に必要です。

我々は、鍼灸によって氣を補う訳でありますが、鍼は刺すと逆に、患者の体中の正氣を漏らし勝ち、かえって正氣を補うどころか減損してしまいます。ですから、正氣を補う時は、”鍼は刺さずに接触させるのみか、わずか数ミリツボの真上に浮かせるか、刺したとしても極、0数ミリの深さまでです。このときの病めるからだの読み方、そして鍼灸施術の効果判定には、正氣の力(生命力)を診断して行います。この判断基準に漢方医術的脈診術があります。
正しい治療が施されているかの判定を、一鍼ごとにその都度、その都度リアルタイムで、追って確認してゆく慎重さが必要です。
この施術法は、誤治が最も少ない安全な進め方であります。
最後にまとめとして繰り返しますが、免疫力の増強や、体力向上、体質改善が鍼灸治療で可能になるかどうかの境目は、生氣生命エネルギーの弱り(単に元気のエネルギーと捉えていただいて結構です)を、本当にしっかりと補えるかということがネックになります。
これには、正しい”氣”への理解、また正しい”氣”の補い方(鍼の操作法)、そしてしっかりと補えているかどうか脈診診断術が必須です。

((患者様の声))~50代 女性
風邪による喉の灼熱痛、鼻炎、鼻づまり~
「咽喉の灼熱痛と鼻づまりがひどくて、来院しました。
抗生剤が効かず、どんどん症状がひどくなっていくので心配でしたが、南先生の「来てください」の一言で身体が動きました。
針を刺し始めてすぐに、喉の奥のキリキリした痛みがなくなり、今日食事もできると思いました。
鼻づまりも鼻汁も少なくなり、来院したときよりも楽になり、気持ちも軽くなって、帰ることが出来ました。ありがとうございました。

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