内科領域:(不妊症、風邪、抗がん剤副作用、免疫力増強、体力増強、体質改善その他)
鍼灸治療は、全身の氣血の循環調整だけでなく、自律神経の乱れや内分泌ホルモン系を調え、全身のバランスの歪を調整します。
つまり全身の体力や機能が向上し、代謝機能や免疫能力も向上させます。
また鍼灸治療は、熱、咳や喉の彼痛み、あるいは鼻の症状などの風邪・感冒の諸症状を改善し、風邪引きそのものも、生命力を強め、自己治癒能力を回復させることから、治ってゆくのを早くします。
これらの症状に対して、鍼灸治療ではなく、安易に薬を飲んで、熱を下げたり、鼻水を止めたりすると、症状は確かに軽くなりますが、かえって、風邪のヴィールスを追い出すところか、体内へ内攻させてしまい、だらだらうじうじと症状を低空飛行で長引かせてしまうか、完治しないまま、次の風邪のシーズンを迎えてしまうようなことになりかねないです。
巷によく、「わたしは風邪を引いても、ちょっとした喉鼻の症状だけで、熱があまり上がらないんですよ」というのを耳にすることがありますが、ちょうどこの状態であり、風邪に強い体質なのではなく、すでに風邪を内側へ引き込んでしまっているのです。
ですから、鍼灸治療では、症状を改善させる施術処方とともに、体の寒熱のアンバランスを是正し、生命力を強化し、自己治癒能力(自然治癒能力)を増強し、体中の免疫能が上がることによって、風邪、感冒そのものが自然に消滅してゆきます(患者様の声をお読みください)。
この考え方は、風邪のみにあらず、癌の治療に至るまで病全体に通じて言える事であります。
要は、何らかの内的外的要因によって、崩された氣血循環のアンバランスを是正し、体中の諸器官の機能を賦活再生し、免疫力を含む生命力を増強するだけであります。また、生命力を強めるという意味は、体中の”正氣”の力を強めることであり、不足している人の正氣を強めるには、氣を補うことが真っ先に必要です。
我々は、鍼灸によって氣を補う訳でありますが、鍼は刺すと逆に、患者の体中の正氣を漏らし勝ち、かえって正氣を補うどころか減損してしまいます。ですから、正氣を補う時は、”鍼は刺さずに接触させるのみか、わずか数ミリツボの真上に浮かせるか、刺したとしても極、0数ミリの深さまでです。このときの病めるからだの読み方、そして鍼灸施術の効果判定には、正氣の力(生命力)を診断して行います。この判断基準に漢方医術的脈診術があります。
正しい治療が施されているかの判定を、一鍼ごとにその都度、その都度リアルタイムで、追って確認してゆく慎重さが必要です。
この施術法は、誤治が最も少ない安全な進め方であります。
最後にまとめとして繰り返しますが、免疫力の増強や、体力向上、体質改善が鍼灸治療で可能になるかどうかの境目は、生氣生命エネルギーの弱り(単に元気のエネルギーと捉えていただいて結構です)を、本当にしっかりと補えるかということがネックになります。
これには、正しい”氣”への理解、また正しい”氣”の補い方(鍼の操作法)、そしてしっかりと補えているかどうか脈診診断術が必須です。
患者様の声
1:妊活成功 (30代 肩こり、腰痛→ 不妊症 女性)
【2015/7/13の口コミ】
今回は慢性的な肩こりと腰痛で口コミを見てお伺いしました。
中は雑多な感じで若干潔癖な私はやや不安を感じましたが、先生はきちんと手洗いを徹底されており、使用する針も使い捨てでした。施術着もきちんと洗濯されてありました。
カウンセリングも細かく、施術も丁寧で心地良く、先生の陽気な雰囲気で緊張がとれました。
身体も楽になり、途中寝てしまいました。
家での対処方法も教えて頂き、大変満足です。
家族にも紹介したいと思います。
ありがとうございました。
【2016/8/16追記】
以前から、腰痛や肩こりで治療を受けていましたが、不妊治療の相談をすると、不妊治療もしているとお聞きしてお願いをしました。
(不妊治療専門病院と併用です)
特殊なブロックを使った整体法でCFT(ディストーション)システムという、不妊治療を開始して2ヶ月弱で2回目の人工授精で着床しました。
残念なことになりましたが、3回目の人工授精も着床し、現在双子を妊娠中です。
妊娠8ヶ月目で臨月並のお腹の大きさですが、体調も良く、双子も良く動く元気な子です。
このCFTというブロック治療の面白いところは、良くありがちなバキバキを全くせずに、どんどん骨格の歪みが正しくなっていくところです。
それに合わせて、脳脊髄神経や自律神経、そしてホルモンバランスが調っていくとお聞きしています。
また、同時に姿勢が良くなり、腰痛や肩こりがそれまでの治療法より良くなっていくのを実感しています。
鍼灸もほとんど痛くなく、氣功エネルギーの整体も痛いことは全くありません。
妊活成功以降も妊娠中の腰痛や悪阻なども楽にしてもらえるし、逆子もお灸でひっくり返してもらいました。
治療に行けない日も家での対処方も教えて頂いたりと、妊娠中の健康管理としても理想的な環境だと思います。
先生もすごく勉強熱心で優しく、親身になって話を聞いてくれるので安心です。
私と同じ悩みを抱えている方にオススメしたいと思います。
2: 50代 女性
風邪による喉の灼熱痛、鼻炎、鼻づまり
喉の灼熱痛と鼻づまりがひどくて、来院しました。
抗生剤が効かず、どんどん症状がひどくなっていくので心配でしたが、南先生の「来てください」の一言で身体が動きました。
針を刺し始めてすぐに、喉の奥のキリキリした痛みがなくなり、今日食事もできると思いました。
鼻づまりも鼻汁も少なくなり、来院したときよりも楽になり、気持ちも軽くなって、帰ることが出来ました。ありがとうございました。
3: 50代 女性 風邪の諸症状
予約日直前にかぜ(熱、喉痛い、鼻がつらくなり)を引いてしまい、キャンセルしないといけないかと、重い、電話したら、「風邪も治せますので来てください」と温かく迎えていただき、本当にかなり楽になりました。 以前も鍼の経験があり、すごい痛い思いをしたことがあったのですが、 こちらの針は全く痛みがなくびっくりです。 また継続して通いたいと思います。 ありがとうございました。
4:極度の疲労解消、体調管理
ピアノ講師の主婦(40代)
いつも究極に疲れきった時に、治療して頂いています。 脈を診ながら、ていねいに治療して下さる間は、 本当に心地よく、すぐ眠りそうになります。 また、体を(つぼを)さわられただけで、 体のどこが不調なのか?を言い当てられる所が 南先生のすごい所だなあと尊敬しています。 鍼灸院は、いろんな所を20~30件位行きましたが、 心身共に安心で、納得のいく治療をいつもして下さるので、大満足です。 先生、いつもありがとうございます。 感謝!!感謝です。(ピアノ講師)
5: お腹(内臓)の冷え
何でも気軽に気軽に話せる先生なので、安心して治療をしてもらっています。 東洋医学のお話なども興味深くきかせて頂いて勉強になります。 ツボひとつでこうも違うのかというほどの改善もあり、 びっくりします。 自宅で手軽にできる「こんにゃく療法」なども教えてもらい 助かっています。 【院長のコメント】 この方も10年近いお付き合いです。 お腹、内臓のことを、中国医学では、専門的に、五臓六腑と言いますが、ここの血行不良、氣のめぐり方のアンバランスが一切の病、一切の症状の起きる根源といって差し支えありません。 逆にお腹の冷え取を確実に行ってゆけば、健康長命の土台になります。体温と免疫機構の働き方の関与に言及する医学者も沢山います。一説には、35.4度Cが、癌細胞が暗躍できるか否かのボーダーと説く医学者もおられます。 鍼灸は、身体を循る気血のアンバランス、偏在を是正するのに大変効果的な治療法です。ここに我々が、本当の”鍼灸医術”の飽くなき探究と再興発展に注力する意義があります。 当院では、自宅で自身で出来る簡単なツボ療法などもお教えしており、「こんにゃく温灸療法」(有名な民間療法のひとつ)もそのうちの一つです。 その他、捻挫などにも”古畳の煮汁湿布”(漢方原典の「金匱要略」の簡易法)なども紹介しております。 わたくし自身にも内くるぶしの内反捻挫に試しましたが、 鍼灸治療との相乗効果で、その即効性に”目が点になるほど効きまっせー!!”・・・でした。その日から足を地に着けて、歩けます。 **ただし、新品は効果が薄く、永年の使い古しの畳がよい。その理由は、畳の効用(畳が人体から発するものを吸着してくれるからとみます)の裏返しでもあるのですが、ご興味のある方は、ご連絡いただければお教えいたします(電話:078-222-2089)
6: 口内炎の治療効果!
口内炎が一度の治療で治りました。
【院長のコメント】 80代の前半の女性で、月に一度、往診治療にゆき、治療をさせて頂くのですが、元々の主訴は、パーキンソン病です。軽度とはいえ、月に一回、一年程度で は、症状が軽くなりはするものの、完治までには、まだ至ってお居りませんが、途中経過で、様々な症状が改善されてゆきます。この症状もそうだったのです が、口内炎は、普通にどこの鍼灸院にも治療に来られる症状です。上品でおとなしい御年83歳のご婦人で、治療中、無駄なことは、一切話されないので、私も 忘れていたのですが、あらためて感想を頂くと、嬉しいものです。
7: 50代 男性患者 がん手術後の免疫力の向上と体調管理
がん手術後の免疫力の向上および体調管理 今から5年前、勤務先の定期健康診断で人間ドックを受けたとき、右の腎臓に怪しい影が見つかり、即、精密検査。すると、やっぱり「がん」と告知。 治るがんには本人告知をするとは聞いていましたが、すぐに「死」を受け入れなければならないのか!という絶望感と、「どうして自分だけ」という被害者意識に苛まれました。 診断の結果、『腎細胞がん』と判明し、すぐに全摘術を受け約1ケ月間の入院を余儀なくされました。 幸い、発見が早かったので、ステージ3(テーブルb)ですみました。 でも、発見が遅かったら、リンパや血液に浸潤し、転移の可能性が高い進行性のがんになっていたかもしれません。 がんという病気は、『自覚症状』のない状況で着実に進行していくんですね! 退院後、『統合医療』という言葉を知りました。 西洋医学と東洋医学の融合した医療のことですが、鍼灸で「免疫力」を高めてがん再発予防の目的で、南先生にお願いすることにしました。 主治医からは、5年生存率はまだ6割程度、インターフェロンの抗がん治療を勧められましたが、『統合医療』を信じ、自己治癒力と免疫力を高めることに決意しました。 右の腎臓を全摘術をしてから、今年でやっと5年が経ちました。 先生のおかげで、今ではすっかりで体調も回復し、仕事も順調に頑張っています。 今では抗がん治療をしなくて本当に良かったと思っています。 自己の免疫力を高めることによって、転移・再発が防止できたと信じています。 南先生、本当にありがとうございました。 これからも生きている限り、末長くよろしくお願いします。 【院長のコメント】 はりきゅうの本質的な面に特に関わる症例です。 この患者様は、ここまでわたくしの施術を信頼して下さり、胸襟を正し深く感謝を致しております。 本当にこの方は、真面目に仕事一条に燃えて生きて来られた方ですので、何としても、これからも益々元気にいて戴きたいのです。 (この方は、抗ガン治療をされない道を選択されましたが、本来は、患者さん個々の体力等の状態や、癌のステージ、進度度の違いもあるため、専 門家である主治医と、更に場合によっては別の医療機関を、セカンドオピニオン、サードオピニオンとして、専門家とよく相談された上で、ご自身の判断をお勧 めします) 統合医療は、中国では、中西医結合などとよばれておりますが、 その内容は、西洋医学だけはなく、漢方医学(鍼灸や漢薬)や、西洋のハーブ,マッサージその他、それぞれのよいところ取り込んで、総合的に患者さんの心と 身体を治療及び、ケアーしてゆこうという体制でありますが、日本では、まだまだ混合診療の問題やその他、様々な障壁に阻まれ、手探りの状態であります。 日本でも早く体制として、法的制度の面から整備して戴きたいものです。 現状は、ようやく厚生労働省が予算を割いて漢薬や鍼灸に関する研究班を作った段階(平成21年度 厚生労働科学特別研究事業『漢方・鍼灸を活用した日本型医療創生の為の調査研究』→ http://kampo.tr-networks.org/sr2009/)です。 日本型のオーダーメイド医療を創出する為の模索であるのことです。 ところで、本当のはりきゅうの効用は、単に、”痛みや不快症状をとること”だけではありません。 古来より、漢方医学は、経絡という気のエネルギーの流れる場を通して、心とからだを調整してきました。 また、この経絡は、五臓六腑(六臓六腑)則ち、内臓と深い関連を持ちながら、体表に近いところに”ツボ”という反応を出してきますが、これをそのまま、鍼灸師や漢方医家達は、診断点や治療点として利用してきました。 このように、脈診や腹診を駆使しながら、身体内外の微妙な歪みを表す経絡を調整し、全体的なバランス場を正してゆくことにより、人間本来の生命力や活力を賦活再生します。 つまり、はりきゅうは、 患者さんが心身のバランスを取ることが出来るように、経絡の歪みを調整し、お膳立てをすること。 言い換えれば、本治法(患者さんの心身のバランスを調整する施術法)によって、患者さんの生命力(脈診では、胃の気)を強めることです。またこれらによって、 1.術後の回復を早めること。 2.抗ガン剤などを使用される時、その副作用を(吐き気、めまい、ふらつき、だるさ、発熱等)極力低減できること (副作用の”吐き気”などに対する鍼灸の抑制効果に関して、日本の厚労省に相当する米国の国立衛生研究所(1997年)の合意声明あり)などの効用もあります。 3.患者さんの心身のバランスを調えるということは、自律神経の乱れを整え、内分泌ホルモン系統がズムーズに機能することであり、そして患者さんに活力を 促すことになり、心理的な面でも元気を後押します。つまりこれらは、取りも直さず、患者さんの免疫力・抵抗力を強化するということに繋がるという信念を持って、わたくしは日夜、真剣に真っ直ぐ鍼灸の技術と知識の研鑽に努めております。 ですからはりきゅうを施術する眼目は、 上記に反して、患者さんの状態を深く理解せずに、 痛い所や症状のあるところに、むやみやたらにグサグサ刺して、 心身の反応を訳の分からぬようにすることではないのです。 その為には、西洋医学的な観点はもちろんのこと、それだけではなく、同時に脈診や腹診など漢方医学的な診断術を駆使し、 全体のバランスを見ることに長けた、漢方医学の観点からも患者さんをフォローしてゆくことが重要であると考えております。 また、はりきゅうの効果を、その都度、確認してゆく為にも、漢方医学の脈診(脈状診)が重要であります。これは、胃の気(中医学では、穀気)というものがあり、生命力を表し、からだの内外から身体を浸襲してくるものに対する抵抗力の状態を看取することもできるのです。 漢方医学は、実に奥が深いと思います
8: 40代 女性 卵巣がん 術後の再発予防
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